Grape variety

ワイン用のぶどうはその個性を失わないように挿し木によって殖やされ各地に広がっていきましたがその過程で品種名がぶどうと一緒に伝わらなかったこともあるでしょうし、そのぶどう品種(Grape variety)の原産地でも名前が変わることがあるので、数十、数百の名前をもっている品種は数多くあります。

それぞれの品種は多くの名前を持っていますが、ワイン生産国の多くでは各品種の正式な名称と正式名称の代わりに使うことのできるシノニム(同義語、別名)を決めています。

ぶどうは主に赤ワインやロゼワインに使われる黒ぶどうと、主に白ワインに使われる白ぶどうに分けられます。黒ぶどうは果皮にアントシアニンを多く含んでいる濃い青紫色や黒色のぶどうで、白ぶどうはアントシアニンを含まない黄緑色のぶどうです。

ぶどう品種を果皮の色によってもっと細かく分けることもありますが、アントシアニンをあまり含まないローズやグリと呼ばれるぶどうも普通は白ぶどうに含められます。たとえば、果皮の色から Pinot Gris〈ピノ・グリ〉はグリに、Gewürztraminer〈ゲヴュルツトラミナー〉はローズに分類されますが、普通はどちらも白ぶどう品種として扱われます。

品種リストなどでは品種名の後ろに果皮の色をあらわす N や B といった略語が付いていることがあります。フランスでは果皮の色で5つに分けていますが、国によっては黒ぶどうと白ぶどうの2つにしか分けていません。

栽培面積

ぶどう品種ごとの各国での栽培面積が OIV の資料「Grapevine Varieties' Area by Country 2015」に載っています。(註 : データが抜けているところが幾つかあります。また、2015年のデータではないものもあります。)

EU の地域ごとのデータは Main vine varieties by age group - Eurostat

品種ごとの栽培面積を纏めたものとしては Database of Regional, National and Global Winegrape Bearing Areas by Variety, 2000 and 2010 も参考になります。(Revised Edition も出ています。)

link

AD

楽天市場

posted 2023-10-25, update 2024-01-05

Index

posted by katabami