「カファジャテで栽培されるブドウの半分以上はトロンテス」?

『日本ソムリエ協会教本2016年版』のアルゼンチン北部地方の記述でおかしな箇所を協会に報告しました。

アルゼンチンの章は2016年版で大幅に書き換えられたのですが、相変わらず間違いが多くあって楽しめます。

『日本ソムリエ協会教本2016年版』p.433 のサルタ州の説明で、「カファジャテで栽培されるブドウの半分以上はトロンテス」と書かれていますが、2014年のトロンテスの栽培比率は 26.68 % しかありません。

2007年の栽培比率でも 34.54 % と、50 % とは大きな隔たりがありますが、何年前のデータで半分以上なのでしょう。(教本を読んでいる人の多くが2013、2014年の栽培比率だと勘違いすると思うので、古いデータを使うときは何年のデータか示したほうが良いと思います。)

「近年はシラーも増え始めた」と書かれていますが、シラーの栽培面積が増えたのは2003年から2006年にかけてで、2007年以降はほとんど増えていません。
「近年」と言うには無理があると思います。

トゥクマン州の説明で、「トロンテスとカベルネ・ソーヴィニヨンが代表的な品種だが、タナ、マルベック、シラー、ボナルダも栽培される。」と書かれていますが、2007年以降の統計にボナルダの名はでてきませんし、2007年以前にボナルダが栽培されていたようにも思えません。
教本に書かれていることはちゃんとした出典があると思うのですが、どこから得られた情報なのでしょうか?

また、いくつかの州の降雨量の単位が「m」になっています。

posted : 2016-10-30 | category : 日本ソムリエ協会教本2016年版

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