ギリシャ 2015年版教本

『日本ソムリエ協会教本2015年版』 p.375 のギリシャのプロフィールで、ギリシャのブドウは北緯34〜41.5度に当たる地域で栽培されている。 と書かれていますが、北緯35度にあたるクレタ島より南にワイン産地はないように思います。

p.376 の「主なブドウ品種」の説明に、カベルネ・ソーヴィニヨンは1974年から植えられている。 と書かれていますが、Katogi Averoff Winery を読むと1974年より前に植えられていたように思えます。

「ワイン法と品質分類」の説明に、なお、以下は旧分類による説明である。 と書かれていますが、いつになったら新分類による説明になるのでしょう。

注 : ギリシャワインは以下のように分類されます。

ギリシア文字の ΟΠΕ をラテン文字で表したのが OPE で、ΟΠΑΠ が OPAP になります。

Oinos の説明に、さらに3つのカテゴリーに分かれる。 と書かれていますが、Cava (Κάβα) と表示できるのは Τοπικός Οίνος になると思います。

Retsina (Ρετσίνα) は Ρετσίνα Αττικής (Retsina of Attiki) のように Τοπικός Οίνος の産地名に組み込まれ、Τοπικός Οίνος でしか使えなくなっているようです。

p.378 の Topikos Oinos の説明で、ギリシャに現存する300種余りの国内品種を使用したもので、それぞれの地域の風味を持っている。 と書かれていますが、各ワイン産地には指定品種があると思います。

O.P.E. の説明に、甘口あるいはデザートワインに限られ、ブドウ品種がマスカットとマヴロダフネを使用したものだけに与えられる。 と書かれていますが、「甘口あるいはデザートワインに限られる」という規定はないと思います。

マスカットの Vin Doux Naturel の説明に、仕込み後2日目に同じ地域でとれたグレープ・アルコールを加えた天然甘口ワイン。残糖128g/l以上。熟成1年以上。 と書かれていますが、アルコールを加えるのはマストの比重等を測って決めるのでは?2日目にはマストが適切な残糖量になっているのでしょうか?

「同じ地域でとれたグレープ・アルコール」や「残糖128g/l以上」という規定があるのでしょうか?

Vin Νaturellement Doux の説明に、バヤノス酵母を加えて発酵させたデザートワイン と書かれていますが、自然醗酵は認められないのでしょうか?

また、培養酵母を使うにしても Saccharomyces bayanus に限定する必要があるのでしょうか?

サモス・ネクターは特に有名。残糖150g/l以上。熟成5年以上。 と書かれていますが、「残糖150g/l以上。熟成5年以上。」という規定があるのでしょうか?

Vin de Liqueur の説明に、残糖180g/l以上。樽熟8年以上。 と書かれていますが、本当なのでしょうか?

マヴロダフネ・オブ・パトラスの マヴロダフネ種51%、コリンシアキ種49%。 はコリンシアキ種を49%まで加えることができると言うことです。

O.P.A.P. の熟成期間として示されている年数は間違っていると思います。いくつかのワイン産地の規定では以下のようになっていました。

p.377 にぶどう品種のリストがあるのですが…。

p.378-381 にワイン産地の説明があり、栽培面積とワイン生産量が載っているのですが、ワイン生産量の合計が1994年のデータにしては多過ぎるように思います。たぶん、1980年以前のデータを使っているのでしょう。

北部ギリシャ地方のワイン産地として、アミンデオン(Amyndeon) という産地名が出てきますが、ΟΠΑΠ として登録されている産地名は Αμύνταιο (Amynteo) になります。

ΟΠΑΠ Αμύνταιο (Amynteo) では辛口のロゼワインも認められているようです。

ΟΠΑΠ Αμύνταιο (Amynteo) を構成する市町村は「14」ではないと思います。

また、Xinonero と Aghios-Panteleimonas は何処にあるのでしょう?

p.379 の Côtes de Meliton の説明に、ブドウ品種は白ではロディティス、アシリ、アシルティコ、赤はリムニオ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、プティ・シラー,グルナッシュと多彩 と書かれていますが、「メルロ、プティ・シラー,グルナッシュ」は認定品種に入っていません。

Siatista の説明に、クシノマヴロ種に加え、Vinsantoのベースになるモスコマヴロ種がある。 と書かれていますが、Vinsanto を造ることができるのは ΟΠΑΠ Σαντορίνη (Santorini) だけだと思います。

Halkidiki の説明に、古代ギリシャ以来の由緒あるワイン産地で、殊にMendi、Sikioniが知られる。 と書かれていますが、Mendi と Sikioni は何処にあるのでしょう。

アギオリティコスというトピコス・イノスも生産 ??

Anchialos の説明では辛口白ワインのみ造られているように読めますが、辛口から半甘口まで認められています。

Karditsa の説明に、赤のメセラニコ(Messenikola)と白のサヴァティアノが標高250〜300m、70haに植えられている。 と書かれていますが、Τοπικός Οίνος の Καρδίτσα (Karditsa) で認可されている品種は Assyrtiko, Batiki, Cabernet Sauvignon, Carignan, Chardonnay, Cinsaut, Debina, Limniona, Malagousia, Mavro Mesenikola, Merlot, Moschato Mavro, Roditis, Syrah とかなりあります。栽培面積は分かりませんが、生産区域は標高100m以上のカルディツァ県全域になるようです。

Tyrnavos の説明に、テッサリア平地最大の3,800haにマスカットが栽培されている。 と書かれていますが、マスカットは黒ぶどう品種の Moschato Amvourgou (Muscat Hamburg) です。

Zitsa の説明に、この地方の伝統的なロゼワインも造られている。 と書かれていますが、ΟΠΑΠ Ζίτσα (Zitsa) ではロゼワインは認められていません。

Metsovo の説明に、辛口の赤ワインを目指したので、カベルネ・ソーヴィニヨンとネメア地域で造られているアギオルギティコを混醸する。 と書かれていますが、Τοπικός Οίνος の Μέτσοβο (Metsovo) の認可品種にアギオルギティコは入っていません。

p.380 の Atalanti の説明に、例外的な気候、山、海の地形をもつ。 と書かれていますが、何が「例外的」なのでしょうか?

Mantinia の説明に、モスコフィレロ種から独特の果実風味に富む辛口白ワインが生産される。 と書かれていますが、ΟΠΑΠ Μαντινεία (Mantinia) では辛口から甘口の発泡性白ワインも認められています。

ΟΠΑΠ Νεμέα (Nemea) では半甘口の赤ワインや、Vin Doux, Vin Doux Naturel, Vin Naturellement Doux も認められているようです。

O.P.A.P. パトラスはロディティス種の辛口白ワイン と書かれていますが、半辛口や半甘口の白ワインも認められているようです。

Zakynthos の説明に、Traditonal Appellationのヴェルデア(Verdea)は辛口〜中辛口の白ワイン。 と書かれていますが、Βερντέα Ονομασία κατά παράδοση Ζακύνθου (Verdea Onomasia kata paradosi Zakinthou) で認められているのは辛口の白ワインだけだと思います。

Lefkas の説明に、1,500haにVertzami種が栽培されている。 と書かれていますが、2009年のイオニア諸島での Vertzami の栽培面積は 219.79 ha だったようです。

p.381 のクレタ島の Archanes の説明に、標高700m、500haにコツィファリ種が植えられている。 と書かれていますが、ΟΠΑΠ Αρχάνες (Archanes) のぶどう畑は標高 300-450 m にあるようです。

Daphne の説明に、赤ワインの甘口と辛口が造られる。辛口にはマンデラリア、コツィファリが混醸される。 と書かれていますが、ΟΠΑΠ Δαφνές (Dafnes) では Vin Doux, Vin Doux Naturel, Vin Naturellement Doux も認められていて、普通の赤ワインは辛口だけになるようです。

また、認められている品種は Liatiko だけのようです。

Sitia の説明に、赤ワインの辛口、甘口が造られる。 と書かれていますが、ΟΠΑΠ Σητεία (Sitia) では辛口白ワインも認められています。ここでも、Vin Doux, Vin Doux Naturel, Vin Naturellement Doux が認められていて、普通の赤ワインは辛口だけになるようです。

東エーゲ海諸島の Samos の説明に、カトリック教会が聖餐のためのワインを生産する権利をサモスに譲渡したことによる。 と書かれていますが、カトリック教の聖餐で使われるワインはサモス島以外で造ることはできないのでしょうか?

また、権利が譲渡されたことにより、何が起こったのでしょう?

posted : 2016-01-20 | category : 日本ソムリエ協会教本2015年版

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