チリ 2015年版教本

『日本ソムリエ協会教本2015年版』でチリの「気候風土」について、地理的には、北はアタカマ砂漠、南は南氷洋、東はアンデス山脈、西は太平洋に遮られた環境にある。 と書かれていますが、南も太平洋だと思います。

p.418 の「原産地呼称ワイン」の説明に、ラベルに複数の品種を表示する場合には、それら補助品種はいずれも15%以上使用することが義務づけられ、比率の多い順に左から右に3種類まで表示することができる。 と書かれていますが、「15%以上」や「3種類まで」とする規定があるのでしょうか?

p.419 の「認定されているワイン生産地域」の表で、Leyda Valley (Zone) の Area として、San Juan と Valle del Marga-Marga が載っていますが、San Juan と Santo Domingo の間違いだと思います。

表では「Region, Subregion, Zone」の産地名は英語表記なのに、「Area」の産地名はスペイン語表記になっています。英語表記とスペイン語表記を混在させる理由な何なのでしょう。

p.420-422 の各ワイン産地の栽培面積(ぶどう品種ごとの面積も)は2010年のデータを使っているようです。

「アタカマ地方、コキンボ地方」の説明に、チョアパ州 と書かれていますが、コキンボ州チョアパ県のことだと思います。

ピスコの説明に、ピスコはワインに香料を加え蒸留したアルコール分30〜40%の酒 と書かれていますが、ピスコの製造規定に「香料」を使うようなことは書かれていません。

また、Gran Pisco に求められるアルコール度数は 43 % vol 以上になります。

「アコンカグア地方」の栽培面積は少し違っているように思います。たぶん、アコンカグア地方の栽培面積(9,050.17 ha)から、カサブランカ・ヴァレーとサン・アントニオ・ヴァレーの栽培面積を引いてアコンカグア・ヴァレーの栽培面積を出しているのだと思います。

注 : p.422 のイタタ・ヴァレーでも同じような手抜きが行われているようです。計算するのが面倒なので他の産地はチェックしていません。

アコンカグア地方のワイン産地(2010年)
  • Valle del Aconcagua : 962.04 ha
  • Valle de Casablanca : 6,021.18 ha
  • Valle de San Antonio : 1,993.41 ha
  • Valle del Marga-Marga : 34.84 ha
  • Zapallar : 38.7 ha

p.421 の「南部地方」の説明に、マウレ川の南岸からニッブレ州の南端までが灌漑地域で生産量は全体の約10%。中央南部乾燥地区の非灌漑地域はマウレ川からコンセプション市までの海岸山脈の斜面である。 と書かれていますが、ニッブレ州はビオビオ州のニュブレ県(Provincia de Ñuble)のことだと思います。

「マウレ川の南岸」は p.416 の地図では Maule Valley になっています。

注 : 南部地方はビオビオ州ニュブレ県からラ・アラウカニア州マレコ県まで、アウストラル地方はラ・アラウカニア州カウティーン県から南になります。

posted : 2016-01-24 | category : 日本ソムリエ協会教本2015年版

Comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

注 : スパム対策として日本語が含まれない投稿を無視しています。

« »
recent comments
categories
memo
books
ranking