Clos de Vougeot は単独のクリュとしては多様な土壌を含み、造られるワインの品質も生産者の技量と所有する畑の場所によって多様なものになっています。
Clos de Vougeot の基礎を築いた修道士たちはクロの中でも斜面の上部にあたる畑から穫れるぶどうの質が高いとしていたようですが、栽培技術が進んだ今日では品質が劣るとされていた下部のぶどう畑からも素晴らしいワインが造られています。
Clos de Vougeot のようにクリュを構成する Terroir の違いがはっきりしている場合、本来なら幾つかの Climat に分けられて、個々のクリュとして AOC が与えられても不思議ではないのでしょうが、Clos de Vougeot が古くから塀に囲まれたひとつのぶどう畑として認識されていたことと、クリュの名声によって単独の Grand Cru として認められたのだと思います。
posted 2019-08-04, update 2021-07-29
posted by katabami