スロヴェニア 2015年版教本

『日本ソムリエ協会教本2015年版』のスロヴェニアのプロフィールに、緯度は北緯45度30分から47度と、ボルドーとほぼ同じ と書かれていますが、ジロンド県の県庁所在地であるボルドーの緯度は北緯44度50分くらいで、「北緯45度30分から47度」はフランスでいうとブルゴーニュ南部(コート・シャロネーズ、マコネ、ボージョレ)やジュラ、サヴォワ地方の緯度になると思います。

2012年のワインエキスパートコンクールに スロヴェニアの北緯45度30分から47度に該当するフランスの生産地域はどこ という問題が出されたようですが、ジュラ、サヴォワ地方と書いた人は不正解とされたのでしょうか?

p.359 の主なぶどう品種に Briški Tokaj ブリシュキ・トカイ=トカイ・フリウラーノの一種 とあるのですが、スロヴェニアの品種リストには載っていない名称です。存在する品種であれば、何という名称で品種リストに登録されているのでしょうか?

また、教本には載っていませんが黒ぶどう品種の Žametovka は栽培面積の大きさから言えば「主なぶどう品種」に入れてもいいように思います。

「ワイン法と品質分類」の説明に、保護された原産地名称(ZOP)と保護された地理的表示(ZGO)に全く触れられていませんが、スロヴェニアも EU 加盟国です。

テーブルワインの説明に書かれている PGO (Priznano Geografsko Oznako) が EU の保護された地理的表示(ZGO)に該当します。

総合評価点が14ポイント以上、16.01ポイント未満のもの と書かれていますが、「16.01ポイント未満」でないことは常識として分かるとして、「14.1ポイント以上」の間違いだと思います。

補足として、原産地表示なしのテーブルワインは現在生産されていない。 と書かれていますが、統計資料には「原産地表示なしのテーブルワイン」の数量もでています。

上級ワインの説明に、3地域の中の14地区が統制保証原産地に指定されており と書かれていますが、Zaščitenim Geografskim Poreklom (ZGP) に指定されているのは9つのワイン産地です。

注 : Priznanim Tradicionalnim Poimenovanjem (PTP) に指定されている5つのワイン産地と合わせて、14のワイン産地が「保護された原産地名称」として認められています。

Kakovostno vino の説明に、補酸、減酸は禁止されている。 と書かれていますが、スロヴェニアが該当する Wine-growing Zone では減酸は認められていると思います。

Kakovostno vino について 総生産量の約54% と書かれていますが、「地理的表示なしワイン」を含まない数値で10年以上前のデータだと思います。

Vrhunsko vino の説明で収穫時に求められるぶどうの糖度が載っていますが、正しいのは以下の数値だと思います。

p.360 のプリモルスカ地域の説明には、4地区それぞれにひとつずつ大手ワイナリーがあるが、イタリア国境沿いのブルダ地区ではこの他に約40の小規模ながら水準の高いワイナリーがある。 と書かれていますが、1999年版教本にも同じことが書かれていました。現在も「4地区それぞれにひとつずつ大ワイナリーがある」のでしょうか?

生産量の約46%が赤ワイン というのは2009年版教本と同じですが、何年のデータが使われているのか分かりません。

posted : 2016-01-11 | category : 日本ソムリエ協会教本2015年版

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