クラシックとレゼルヴェのサブ・カテゴリー

『日本ソムリエ協会教本』を細かくチェックすれば間違いが面白いように見つかるのですが、中にはテキスト編集委員が新しい規定を創っている箇所もあります。

2016年版教本 p.346 の DAC の説明に、ライタベルクDAC以外には、クラシックとレゼルヴェのサブ・カテゴリーが存在し、要求される最低アルコール度数やスタイルが異なっている。 と書かれていますが、DAC にクラシックというサブ・カテゴリーは存在しないと思います。

DAC Verordnung „Weinviertel“(PDFファイル) は DAC Weinviertel の仕様書ですが、Reserve(レゼルヴェ)の規定はあっても、クラシックの規定は載っていないのが分かると思います。

たぶん、テキスト編集委員はオーストリアワインマーケティング協会の「ヴァインフィアテルDAC」というページを見て、クラシックというサブ・カテゴリーがあると思ったのでしょうが、このページのクラシーク(クラシック)は DAC Weinviertel の普通のワインのことを言っています。「クラシック=典型的」ということだと思います。

「ライタベルクDAC」には複数品種のブレンドがあり、Classic (Klassik) という用語に求められる「品種の特徴が現れている」という条件が満たせないので、オーストリアワインマーケティング協会でも「クラシック」という表現を使っていないのだと思います。単一品種で造られたワインには使えるのでしょうが…。

ちなみに、DAC-Verordnung „Mittelburgenland“(PDFファイル) の仕様書では「Classic」という表現も規定の中に出てきますが……。

posted : 2016-04-04 | category : 日本ソムリエ協会教本2016年版

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