イタリアのぶどう品種等 2015年版教本

『日本ソムリエ協会教本』のイタリアの章には、「平野型のワイン」や「山麓型ワイン」など、イタリアワイン独自のワイン用語だと思われるのものがいくつか出てきます。

2015年版教本では少なくなったのですが…

2014年版教本では、ラツィオ州のワインは 軽めの平野型のワインが多く と、カンパーニア州のワインは 全体の55%が赤ワイン、残りの45%が白ワインと、平野型のワインらしくバランス が良い と、DOCG Taurasi は この州では珍しいジビエの肉向きの山麓型ワインである と、シチリアのワインは 赤ワインは一般に平野型の軽めのものが少しあるが… と書かれていました。

2013年版教本では、DOC アルト・アディジェのサンタ・マッダレーナは 山麓地帯型の赤ワイン と、シチリア州の DOC アルカモ、DOC エトナ・ビアンコは 平野型の軽めの白ワイン と、エミリア・ロマーニャ州の赤ワインは 家畜の肉料理向きの平野型のワイン と、多くのワインが「平野型」と「山麓型」に分類されていました。

テキスト編集委員にとっては一般的なワイン用語なのかもしれませんが、簡単な説明があってもいいように思います。

p.191 のプロフィールで「ワイン用ブドウ栽培面積」として使われているデータには食用ぶどうなどの栽培面積も含まれています。(イタリアでは食用ぶどうがかなり栽培されています。)

p.194 に「イタリアワインのピラミッド」という図があるのですが、この図を使ってイタリアワインを分類することができるのでしょうか?

ヴィーノ・ノヴェッロについて、醸造期間は醸造開始後10日以内でなければならない と書かれていますが、「10日以内にすることはできない」のでは?

Il periodo di vinificazione non può essere inferiore a giorni dieci dall’inizio della vinificazione stessa.

p.194-197 の「ワイン用主要ブドウ品種一覧表」にある Chardonnay の説明には、産地は 全州全州で増加中 と書かれていますが、リグーリア州の認可品種ではないシャルドネがそんなに増加するとは思えません。

地域ごと推奨品種や認定品種を確認したり、実際の栽培面積や増加率を調べていればこのようなミスはなくなると思います。

「ワイン用主要ブドウ品種一覧表」には他にもおかしなところがあるので並べてみます。

注 : 2010年の栽培面積は Censimento Agricoltura 2010 のデータです。少し古めのデータですが、かなり詳しい情報が詰まっています。

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教本のイタリア人分析は興味深いものですが、リグーリアの方からの抗議はないのでしょうか?

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posted 2015-11-30

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