ヴァッレ・ダオスタ州、ピエモンテ州、リグーリア州 2015年版教本

『日本ソムリエ協会教本2015年版』ではイタリア各州のワイン生産量と栽培面積に Istat のデータを使っているようなのですが、ワイン生産量は2012年のデータに更新されたのに、栽培面積の多くは2011年のデータのままです。

また、赤ワインと白ワインの比率での赤ワインにはロゼワインも含まれていることが書かれていません。

p.198 ヴァッレ・ダオスタ州のプロフィールに、この州の特徴は認定品種が22種類と非常に多いこと と書かれていますが、「22種類」だと他の州に比べかなり少ないですし、認定品種が22種類というのも間違いです。

「ワイン生産量」の説明では、22品種のブドウで多彩な個性のあるワインを造っている。山麓地帯のワインらしく赤ワインが約65%で、白ワインは35%である。 と書かれていますが、2010年の統計ではワイン用として30品種以上が栽培されているようです。

また、赤ワインと白ワインの比率が「65 : 35」であることが山麓地帯のワインらしさなのでしょうか?

教本では栽培面積は 400 ha とされていますが、Istat のデータでは 480 ha になっています。ワイン生産量とされている 16,000 hl は DOPワインの生産量で、ワイン生産量は 16,800 hl になります。

p.199 にヴァッレ・ダオスタ州の主要ブドウ品種として Pinot Bianco が載っていますが、2010年の栽培面積は 0.22 ha しかないので主要品種には入れないほうがいいと思います。

p.201 のピエモンテ州のワイン生産量で、ワイン生産量2,365,000hl(2012年)、ブドウ栽培面積52,700ha(2011年)。生産量の約83%をD.O.P.ワインが占める高品質ワインの産地である。赤ワインの生産量が多く63%。 と書かれていますが、2011年のぶどう栽培面積は 53,646 ha で、その内 52,949 ha で収穫があったようです。教本で使われている栽培面積は収穫があったワイン用ぶどうの栽培面積(52,745 ha)の下二桁を切り捨てたものです。

DOPワインの「83 %」と赤ワインの「63 %」は2013年版教本で使われていた2010年のデータをそのまま使っています。

黒ぶどうの説明に、イタリア語ではブドウ品種は男性形であるが、唯一バルベーラは女性形で「ラ・バルベーラ」と呼ばれ愛されている。 と書かれていますが、la Croatina, la Bonarda, la Malvasia, la Vespolina などは女性名詞ではないのでしょうか?

p.207 のリグーリア州のワイン生産量で、ブドウ栽培面積1,600ha(2011年)。白ワインが約55% と書かれていますが、これもワイン用ぶどうの栽培面積(1,670 ha)の下二桁を切り捨てたものです。白ワインの比率は2012年のデータでは 69.02 % になっています。

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posted 2015-12-07

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