新酒をフランス語で Primeur〈プリムール〉と言いますが、Primeur として通常の販売日より早く販売できる AOCワインは多くありません。
特に規制されていなかった AOC ワインの出荷日が1951年に12月15日以降となったことに反発した一部の産地の要望に応えてプリムールの規定がその年に創られています。
広義の Primeur, Nouveau は単に「新酒」のことですが、ワインラベルに使われる Primeur, Nouveau はワインの出荷日・販売日の規定を満たしていることをあらわしているだけです。
1967年に新酒販売の解禁日が11月15日(1977年のボージョレ地区での解禁日は11月25日だったようですが…)とされるまでは、その年の天候などによって解禁日が変わっていました。
1985年からは Primeur としての解禁日は11月の第3木曜日になっています。
IGPワインは10 月の第3木曜日
Primeur は Nouveau〈ヌーヴォー〉と表示されて販売されていることもあります。
AOC Beaujolais で造られる Primeur の半分ほどがフランス国内で消費され、輸出されるワインの半分弱が日本向けです。
2018年には 85,000 hl のワインが輸出され日本向けは 39,750 hl ですが、最盛期の2001年には 53,700 hl が日本に、52,400 hl がドイツに輸出されています。
posted 2020-06-29, update 2023-11-04
posted by katabami