PDO - Protected Designation of Origin

欧州連合(EU)加盟国のワイン産地は産地名を使ってワインを販売するために Protected Designation of Origin か Protected Geographical Indication として認められる必要があります。

Protected Designation of Origin を日本語に訳すと「保護された原産地名称」となり、該当する製品名(産地名)が EU で保護されていることをあらわしています。

PDO として認められるには、造られるワインの特性が産地の自然および人的要因を含む地理的環境に起因していて、その産地内で収穫されたぶどうのみでワインが造られる必要があります。

以前は PDO のぶどう品種は Vitis vinifera に限られていましたが、栽培環境の変化に対応するために雑種(Vitis vinifera と他の種の)を使うことができるようになっています。PIWI 品種が中心になると思いますが……。

フランスAOCイタリアDOCG, DOCドイツの Bestimmten Anbaugebiete〈ベシュティムテン・アンバウゲビーテ〉として認められたワイン産地が PDO に該当しますが、AOC として認められているから PDO(フランス語で AOP)だという訳ではなく、改めて PDO として認められる必要があります。

ラベル表示

PDO として認められたワイン産地のワインはラベルに製品名(産地名)と共に Protected Designation of Origin という用語を表示して、その製品名(産地名)が PDO として認められていることをあらわす必要があります。

たとえば、フランスで AOC として認められ、EUAOP として認められているワイン産地 Beaujolais であれば、産地名「Beaujolais」と共に「Appellation d'Origine Protégée」という用語を表示することになります。

註 : フランスの場合、基本的には産地名と共に表示されるのは「Appellation d'Origine Protégée」という用語ですが、「Appellation d'Origine Contrôlée」や「Appellation Beaujolais Contrôlée」などの伝統的用語(Traditional term)で代替することが許されています。(間接的にそのワイン産地が AOP として認められていることが分かるので……)

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posted 2020-05-14, update 2023-11-09

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posted by katabami